「前から知っていたもんね」と言いたい時

 私のブログ開設前からの行きつけサイトであるたまごまごごはんさんでこの様な記事が。
確かに、マイナーな時から応援していたものが突然人気になり、知名度を高めた時に
「俺は前から知っていたもんね!」と言いたくなる衝動に駆られるのはよくある事だと思います。
今まさに自分がそういう心境になってますから、よく分かります。


 私の場合は、「もやしもん」という漫画が対象です。
これは、菌が肉眼で見える主人公と農大生と可愛らしい姿の菌が織り成すコメディーものです。
フジのノイタミナ枠で今クールからアニメ化され、人気を呼んでいるそうです。
視聴率もなかなかで、深夜アニメなのに4%前後をキープしているとか。広告量が最も多いで
あろうガンダムの新作もその位だそうですから、結構な人気と言えるでしょうね。


 もやしもんのアニメが人気なのは嬉しいと同時に、寂しくもあります。
アニメ化する前から単行本、しかも限定版を買い揃え、掲載雑誌も毎回購読してきた自分が、
アニメを観て後から来た多くの人間の中に埋没してしまう様な感覚は辛いものです。

 
 寂しさと同時に私が感じているのは、アニメ化後の弊害発生の恐れです。
アニメ終了後、一気に人気が落ち、アニメ化前より人気が無くなる事がしばしばあります。
これは最近のメディアミックスに起こりがちな現象です。急にブームを迎えたお笑い芸人が
新春を過ぎると途端に出番が減り人気が落ちるような状態が、漫画でも起こっているのです。
 また、人気が出たために編集部による引き伸ばしが行われて作品が迷走する恐れもあります。
これはジャンプ漫画に特に起こりやすい事で、過去に何人もの漫画家が潰されていきました。


「俺は前から知っていたもんね!」と叫ぶのは、恥ずかしいので控えておきます。
ただ、「いい形で作品が完結しますように」と祈る事はさせてもらおうと思います。
とりあえず、「もやしもん」のアニメは面白いので、これからも観るつもりです。

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)